●わが国初のLNGバンカリング船が進水

 中部地区で船舶へのLNG燃料供給に従事する日本初のLNGバンカリング船が,去る5月13日,川崎重工坂出工場で進水した(未命名)。来たる9月末に竣工後,セントラルLNGシッピング(CLS)が所有,セントラルLNGマリンフューエル(CLMF)が運航し,JERA川越発電所(三重県)を拠点にShip to Ship方式でのLNG燃料供給に従事する。4,100総トン,全長81.7メートル,幅18.0メートルで,LNG積載量は3,500立方メートル。CLSとCLMFは2018年,LNG燃料供給事業推進のため日本郵船,川崎汽船,JERA(中部電力と東京電力の合弁企業)および豊田通商の4社が共同で設立し,同年7月に川崎重工に本船を発注した。LNGは重油に比べSOxや粒子状物質(PM)はほぼ100パーセント,NOx最大80パーセント,CO2約30パーセントの排出削減が見込まれることから,船舶燃料のLNG化による環境負荷低減への貢献が期待されている。

                         (川崎重工提供)