●ジャンボフェリーの新船「あおい」進水!
神戸のジャンボフェリー(加藤汽船グループ)の新船“あおい”が,去る5月28日,内海造船瀬戸田工場で命名され進水した。神戸~小豆島~高松航路の32年振りとなる新造船で,来たる9月に引き渡され,10月から現有の“こんぴら2”(3,682総トン,1989年竣工)に代わって就航する予定。約5,200総トン,2,700重量トン,全長131.76メートル,幅21.0メートル,主機MAN B&W 8S35ME-C9.7型ディーゼル1基,1軸,連続最大出力6,610kW,航海速力18.5ノット,船客定員620名,車両搭載数大型車84台,乗用車20台。現行船より大型化し,車両輸送力と旅客設備快適性の向上を図ったほか,穏やかな波をイメージした船体下部の紺碧色塗装や「七五三」の吉数とされた船首7本,煙突5本,船尾3本の縞模様が特徴。船名は「碧い海,蒼い空,青い風」の瀬戸内海の色彩をイメージし,合わせて加藤汽船グループの戦後復興を支えた貨客船葵丸(391総トン,船客定員227名)への思いも込めて付けられた。なお続く“りつりん2”(3,633総トン,1990年竣工)の代船は,2025年の竣工予定。
(内海造船)