●飯野海運が本邦初となるメタノール二元燃料焚きVLCCの建造を決定
戦前から原油タンカーの運航管理で実績のある飯野海運は10月23日,わが国初となるメタノール二元燃料VLCCを建造すると発表し,イメージ図を公表した。約309,400重量トン,全長339.5メートル,幅60.0メートル,深さ28.6メートル,満載吃水21.0メートルで,日本シップヤードに発注され,2027年の竣工後は出光タンカーが用船する。10月15日に発表された飯野海運および出光タンカー,日本郵船,日本シップヤードの4社コンソーシアム策定のデザイン・コンセプトに基づくが,コンセプト・デザインでは考慮されていたローターセイルは搭載しない予定。メタノール燃料と軸発電機によりCO2,SOx,NOx,PM(粒子状物質)の低減を図り,飯野海運中期経営計画の重点戦略の一つ「脱炭素社会の実現に向けた計画策定と実行」を具現化する取組みとなる。
(飯野海運)