トマホーク・ブロックⅤに関する最近の動向
RGM/UGM-109トマホークのうち,E型(ブロックⅣ)の製造は,2018会計年度
発注のロット15分100発で完了した。一方,既存のブロックⅣについては,想
定寿命30年の中途にさしかかっている初期調達分から順次,ブロックⅤに改修
する作業が進んでいる。
主体となるのは,NAV/COMM(航法/通信)関連機器の更新。まず,SDLT
(Satellite Data Link Terminal)衛星通信端末機を,L3ハリス・テクノロジ
ーズ製のISBS(Integrated Single Box Solution)に更新するとともに,UHF
通信アンテナも更新,さらに1個を追加する。GPS(Global Positioning
System)受信機も,耐妨害機能を強化したAGR5(A Military-code anti-jam
GPS Receiver)に換装。これが基本型のブロックⅤで,2021年3月から納入が
始まり,2021年10月に初度運用能力(IOC:Initial Operational
Capability)を達成した。