■防衛省所管の令和3年度補正予算の概要
11月26日,令和3年度補正予算が閣議決定され,12月20日の参院本会議で成立した。
防衛省所管の補正予算額は7,738億円(米軍再編関係経費のうち地元負担軽減分865億円を含む)で過去最高である。
4年度当初予算と合わせて「防衛力強化加速パッケージ」と位置付けられ,ミサイル防衛能力や南西地域の島嶼部の防衛体制の強化などの事業に重点が置かれている。海上自衛隊関連の主な内容は以下のとおり。
P-1哨戒機の取得費(3機:658億円)およびエンジンの取得費(2台:19億円),P-3C哨戒機の機齢延伸費(11億円)。これらP-1の取得費等は4年度概算要求分の先行取得費である。
さらに“もがみ”型護衛艦7番艦および8番艦用(いずれも令和3年度計画艦)の垂直発射装置(VLS)の取得費(2隻分:84億円)が計上されており,当初VLSは後日装備であったこれら2隻も新造時から搭載することとなった。また12式魚雷,18式魚雷,15式機雷および07式垂直発射型アスロックの取得費(217億円)も計上された。