●「ダイヤモンド・プリンセス」竣工20年

　米カーニバル・コーポレーション傘下のプリンセス・クルーズが運航するダイヤモンド・プリンセスDiamond Princess（115,906総トン，船客定員2,706人）が，今年で竣工20周年を迎えた。三菱重工長崎造船所の建造で，2004年２月26日に引き渡され，３月13日から北米西海岸でのクルーズに就いた。2014年から日本クルーズを実施するにあたり，日本人向けに大浴場などを新設し，建造地長崎を訪れるクルーズなどを行ない話題になった。以降新型コロナウイルスによる中断期間を除き，横浜などを拠点に日本発着クルーズに就き，今年で10周年になる。同船は三菱に発注された２隻のうちの２番船として起工され，サファイア・プリンセスSapphire Princessと命名されるはずが，１番船の建造中の火災により，船名を入れ替えて１番船としてデビューしている。