●「e5コンソーシアム」を設立
先月号「ニュース・フラッシュ」欄既報のゼロ・エミッション・タンカーを発注した旭タンカー,商船三井など7社は,5月21日,ゼロ・エミッション電気推進船(EV船)の開発,実現,普及に向けた取組みを通じ,新しい海運インフラサービスの構築を目指す「e5(イーファイブ)コンソーシアム」を設立したと発表した。メンバー各社それぞれの強みや技術ノウハウ,ネットワークなどを融合させ,EV船を基礎とした海運インフラサービス提供のためのプラットフォームを構築していく。EV船は内航海運が直面する船員不足や高齢化といった問題と,温室効果ガス排出削減の2つの課題を解決する有力な手段として注目され,災害時の電力供給や通信基地,防災船などBCP(事業継続計画)への貢献についても期待度が高い。
「e5」とは,「electrification(電気化)」「environment(環境)」「evolution(進化)」「efficiency(効率)」「economics(経済性)」の5つの「e」を示し,これらを実現することで安心・安全・良質な輸送サービスを社会に提供すること。
(旭タンカー/e5ラボ)