●「MSCワールド・エウローパ」引渡し

 スイスに本拠を置くMSCクルーズの新造船MSCワールド・エウローパMSC World Europaが,10月24日,仏アトランティーク造船所で引き渡された。215,863総トン,船客5,252人で,同社初のLNG燃料船となったほか,LNGを燃料とする燃料電池(SOFC)も搭載するなど環境性能を大きく高めた次世代船である。11月13日にカタールのドーハに新設されたクルーズ・ターミナルで命名式を行ない,サッカーW杯期間中はホテルシップとされ,12月20日から営業航海に就く。また本船の引渡し日には2番船の起工式も行なわれ,船名がMSCワールド・アメリカMSC World Americaと発表された。2025年の就航予定で,北米マーケット専用となる。

                       (MSC CRUISES)