●わが国初のLNGフェリーはヴァルチーラ製主機搭載

 フィンランドの舶用機器メーカー,ヴァルチーラ社は5月19日,商船三井が建造する日本初のLNG燃料フェリーにLNG主機・燃料関係のパッケージを提供すると発表した。今年第2四半期に契約された。同社の31型二元燃料エンジン,減速機,LNGパック(LNGタンク,供給ステーション,関連機器や制御・監視システムなどを含むLNG燃料操作システム)を,フェリーさんふらわあの“さんふらわあ くれない”級(2隻)に搭載する。31型エンジンはギネスにも登録された高効率エンジンで,国交省と経産省の「内航海運の省エネルギー化実証事業」に採用されたこのプロジェクト用として最適なことからセレクトされた。全長約200メートル,航海速力22.5ノット,船客約763人,トラック136台,乗用車100台積載。建造は三菱下関で,2023年に大阪~別府航路に就航する予定。

                                (MOL)