●オランダ帆走客船「スタッド・アムステルダム」初来航!

 去る5月,オランダのクリッパー帆船スタッド・アムステルダムStad Amsterdamが初来日し,横浜(5月5~18日)と神戸(同20~27日)に寄港した。本船はアムステルダム市と1960年創業の人材サービス会社ランスタッドが共同保有する帆船で,通常は地中海やカリブ海でのクルーズのほか,練習航海などを実施するが,今回2023年10月から2025年8月まで,2009年に次ぐ2回目の世界周航で18カ国を訪問しており,横浜へはホノルルから到着し,神戸寄港後は上海へ向かった。ランスタッドは39の国と地域に支社を置く世界最大級の人材サービス会社で,日本には94の活動拠点を設け,重要ミッションであるED&I(Equity=公平性,Diversity=多様性,Inclusion=受容)の発信に努めており,来日に合わせ横浜で5月9,10,13日,神戸で同23,24日,船上で講演会やシンポジウム,交流会が開催され,約300人が参加した。主要目は723総トン,全長76メートル,幅10.5メートル,総帆数31枚,総帆面積2,200平方メートルで,帆走で17ノットを発揮。補助エンジンはキャタピラー製ディーゼル(749kW)1基で,機走速力は11ノットである。

                           (編集部)