●サハリン~北方3島に新造貨客船が就航
去る10月1日,ロシアのサハリンと北方3島(択捉島,国後島,色丹島。ロシアではクリル諸島)を結ぶ航路に新造貨客船が就航した。サンクト・ペテルブルグ東方シュリーセルブルグ所在のネフスキー造船所で建造されたパヴェル・レオノフPavel Leonovで,9月16日に北西航路経由でサハリンに到着した。本船は「2016-2025年のクリル諸島社会経済開発プログラム」の下でサハリンリージングフロットが実施するPV22事業の2隻目に当たり,同型の1番船アドミラル・ネヴェルスコイAdmiral Nevelskoyが,すでに6月2日から就航している。3,061総トン,1,829重量トン,全長75.0メートル,幅16.0メートル,速力14.2ノットで,船客定員は146名,20フィート・コンテナ24個と乗用車6台を積載でき,ロシアのアイスクラスARC4(PC7相当)を有する。ルートはコルサコフ~クリルスク(択捉島)~ユジノ・クリリスク(国後島)~マロクリリスク(色丹島)~コルサコフで,既存船と合わせて3隻体制となって往来が活発化すると見られ,これにより生活環境の改善や開発促進を図る考え。
(NEVSKY SHIPYARD)