●サンフランシスコ湾で世界初の燃料電池旅客船が就航
米サンフランシスコ湾で,水素燃料電池だけで駆動する世界初の商用旅客船シー・チェンジSea Changeが,7月19日から就航した。所要10分ほどの既存航路で約半年間運航し,水素燃料電池の有効性を検証する。サンフランシスコ・ベイ・フェリーと官民のグループによるコンソーシアムが進める実証実験で,船はカリフォルニア州の助成を得て米スウィッチ・マリタイム社が開発,豪インキャット・クロウザーの22メートル型双胴船を基に米オール・アメリカン・マリン社が建造した。全長22.1メートル,幅7.5メートル,船客75人で,ゼロエミッション・インダストリー社の水素燃料電池パッケージと,リチウム・イオン電池,電気推進システムを搭載し,15ノットで航行する。排出されるのは水だけで,一部を船内で飲料水として使用するという。
(WETA)