バルト海や北海でフェリーやRORO船を運航するフィンランドのフィンラインは，７月18日，初のハイブリッド・フェリー，フィンシリウスFinnsiriusが同日中国で引き渡されたと発表した。来たる９月からナーンタリ（フィンランド）～ラングナス（オーランド島）～カペルシャー（スウェーデン）航路に就航する。同社最大の本船は，従来船より貨物車両積載数が約24パーセント，船客定員がほぼ倍に増加し，高性能バッテリー，陸上給電設備を装備して港内ゼロエミッション化を図るほか，空気潤滑システム，廃熱リカバリー装置なども備える。65,692総トン，11,980重量トン，全長235.6メートル，幅33.3メートル，主機ディーゼル＋バッテリー・エレクトリック，出力28,800kW，最高速力21.0ノット，航海速力16.3ノット，車両レーン長5,200メートル，船客定員1,100名。建造は招商局金陵船舶（威海）。なお同型２番船フィンカノープスFinncanopusは本年末に引渡しの予定。

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