●プリンセス・クルーズの新「サン・プリンセス」進水
去る3月8日,伊フィンカンティエーリ造船所モンファルコーネ工場で,プリンセス・クルーズの新しいサン・プリンセスSun Princessが進水した。本船は同社最大となる新型「スフィア・クラス」の1番船で,LNG燃料を初めて導入する。フィンカンティエーリにとっても初建造のLNG燃料クルーズ船となり,約175,500総トンはイタリアで建造された最大船でもある。2024年初頭に引き渡され,同2月から地中海クルーズでデビューする予定。搭載するLNG燃料約4,000立方メートルにより,ほぼ9日間の航海が可能で,SOx,NOxなどの排出削減,セカンド燃料の低硫黄燃料油(Marine Gas Oil)の使用低減,陸上給電設備による港内での排出ゼロが図られる。燃費低減の効率化には,プリンセス客船として初めて装備する2基のアジポッド推進器と4基の可変ピッチ式バウ・スラスターも寄与する。
(PRINCESS CRUISES)