●マーシャル諸島のハイブリッド帆走貨物船が完成

 韓国のアジア造船で建造されたハイブリッド帆走貨物船ジュレン・アエJuren Aeが,去る7月31日マーシャル諸島海運公社(MISC)に引き渡された。同諸島の島嶼間低炭素輸送を目的に,国際気候イニシアチブが資金を提供,ドイツ国際協力協会(GIZ)が主導し独エムデン・リーア応用科学大学(設計),韓国船級などが関わった。481総トン,300重量トン,全長48メートルで,推進はインドネシアの伝統的な帆にヒントを得た部分自動帆走システムをメインに,太陽光パネルとバッテリーによるハイブリッド駆動で補完。プロペラとエンジンは低速航行に使用され,プロペラは発電用タービンとして余剰風力で充電可能。帆走時約12ノット,補助ディーゼルで約7ノットを発揮できる。このシステム構成により同サイズの船舶に比べCO2排出を80パーセント削減可能とされる。

                           (GIZ)