●ロシアの探検クルーズ船建造開始
ロシアのリバー・クルーズ船社ヴォドホッドが,外洋小型探検クルーズ客船2隻をフィンランドのヘルシンキ造船所で建造する。船体ブロックの建造が去る4月27日にリトアニアのウエスタン・バルティハ造船所で始まった。組み上がったブロックはヘルシンキに移送して9月から船体を組み立て始め,1番船は2021年,2番船は2022年竣工の予定。2隻はプロジェクト・ベガと呼ばれ,10,700総トン,全長113メートル,幅20.2メートル,航海速力14ノット,船客157人。ポーラー・クラス5を取得し,極地クルーズも行なう。ヴォドホッドとヘルシンキ造船所は同一グループが所有している。なお,この2隻に装備される引込式フィン・スタビライザーを,去る2月,三菱重工マリンマシナリが受注した。来年前半にヘルシンキ造船所に納入する。同社の欧州からのフィン・スタビライザー受注は2008年以来12年振りであった。
(HELSINKI SHIPYARD)