●ヴァルチーラ社の高速フェリー向けバッテリー電気推進システム
アルゼンチンのブケブスが発注した高速双胴カーフェリーにバッテリー電気推進システムが搭載される。豪インキャットが建造するウェーブピアサー型双胴船で,当初LNG燃料駆動で発注されたがバッテリー駆動に変更され,フィンランドのヴァルチーラ社が推進システム一式を受注した。電力貯蔵システムはノルウェーの舶用バッテリーシステム・メーカー,コーバス・エナジーが手がける。40MWh(メガワット/時)を超える貯蔵量で,8基の電気モーターで8基のウォータージェットを駆動するというこれまでにないシステム。船舶に設置するバッテリー・システムとしては世界最大規模とされ,世界初の大型,軽量のゼロエミッション・フェリーになるという。全長130メートル,船客2,100人,乗用車226台積載で,2025年に竣工を予定し,アルゼンチンのブエノスアイレスとウルグアイのモンテビデオを結ぶ航路に投入される。
(WÄRTSILÄ)