●三井E&S造船が水産庁の新漁業取締船を受注

 三井造船は5月30日,水産庁向けの漁業取締船を受注したことを,その完成予想イメージとともに発表した。今回受注した船は,水産庁の現有取締船白萩丸(499総トン,1994年竣工)の代船で,昨年6月に2隻受注した白嶺丸(499総トン,1993年竣工)の代船および増勢の白鷲丸と同型の3番船。主要目は約870総トン,全長約68.45メートル,幅10.6メートル,最大搭載人員31名。竣工は先の2隻が2020年3月,今回の白萩丸代船が2021年7月の予定。新船は現有船から大型化されて耐航性が向上するほか,最新技術を盛り込んで悪質化・巧妙化する違法漁船取締り能力の向上が図られる。2隻の代替と1965年以来の増勢により,日本周辺海域における取締体制は大きく強化される。

                                  (三井E&S造船)