●世界初のアンモニア燃料商用船(タグボート)「魁」改造完成
日本郵船(NYK)は8月23日,世界初の商用利用を前提としたアンモニア燃料船として,タグボート魁Sakigake(272総トン,全長37.2メートル)が竣工したと発表した。日本初のLNG燃料船として2015年8月に竣工した本船は,LNGでの曳船業務に8年従事後,23年10月にアンモニア燃料船への改造に着手,主機換装などを実施した。LNGの時と同じく「アンモニア燃料船の先駆け」として船名を引き継いだ。開発はNYKとIHI原動機が日本海事協会(NK)の協力を得て行ない,今後NYKグループの新日本海洋社による曳船業務に従事し,3カ月間の実証航海を行なう。なお,この事業はNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)のグリーンイノベーション基金に2021年10月に採択されたもの。
(日本郵船)