●世界初のグリーン・メタノール・コンテナ船デビュー
デンマークのマースクは7月10日,グリーン・メタノールを燃料とする世界初の新造コンテナ船が引き渡されたと発表。同15日には韓国蔚山からコペンハーゲンに向け処女航海に就いた。本船は27,958総トン,32,300重量トン,全長172メートル,幅32メートル,2,100TEU積載のフィーダー・タイプで,蔚山の現代尾浦造船で建造された。船名は公表されておらず,船首尾には「MÆRSK」とあるのみで,AISでは便宜的に「Laura Maersk」となっている。欧州委員会委員長のウルズラ・フォン・デア・ライエン氏がゴッドマザーを務め,9月にコペンハーゲンで命名式を行なってバルト海航路にデビューする予定。マースクでの本船はデモ船の位置付けで,2024~2027年に予定されている9,000~17,200TEUのメタノール燃料大型コンテナ船引渡しのため,今回の回航中に新エンジンやメタノール燃料の取扱い,実運航について習熟している。
(MAERSK)