●世界初の水素燃料大型双胴高速フェリー「ゴトランド・ハイドロキャット」のイメージ
バルト海のゴトランド島航路で運送事業を行なうスウェーデンのゴトランド社は,去る10月5日,世界で初めてとなる水素燃料の大型カタマラン高速フェリー計画ゴトランド・ハイドロキャットGotland Hydrocatを発表した。船客1,650人,乗用車450台を搭載し,航海速力35ノットで同島と本土間を2時間50分で結ぶ。有力カタマラン建造造船所の豪オースタル社とゴトランド社が提携して開発,2025年までに発注し,2030年の就航を目指している。同社では2021年12月に水素燃料の大型カーフェリー,ゴトランド・ホライズンGotland Horizonを発表(2022年3月号「内外商船ニュース」既報)し,次世代船コンセプトを「ホライズン・シリーズ」と称しており,今回のカタマランはその2隻目に当たる。水素を主要燃料に設定しているが,他のさまざまな非化石燃料も視野に入れているという。
(GOTLANDSBOLAGET)