●世界初の液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」進水!
去る12月11日,川崎重工神戸工場で世界初の液化水素運搬船“すいそ ふろんてぃあ”が進水した。本船はマイナス253℃の液化水素を大量に長距離輸送するために開発された専用運搬船で,2020年秋頃に竣工後は水素エネルギーのサプライチェーンを構築するための技術実証試験に投入され,オーストラリアで製造された液化水素を日本へ輸送する。船主は川崎重工など7社で組織する技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構「HySTRA」(CO₂-free Hydrogen Energy Supply-chain Technology Research Association)である。主要目は約8,000総トン,全長116.0メートル,幅19.0メートル,深さ10.6メートル,満載吃水4.5メートルで,主機にディーゼル・エレクトリック推進を採用し,航海速力約13.0ノット,定員25名。真空断熱二重殻構造の液化水素貯蔵タンク(約1,250立方メートル)は,現在同社播磨工場で製造中で,本船はこれを搭載して竣工する。
(川崎重工)