●世界初の液化CO2商業本格輸送に従事する川崎汽船管理の「ノーザン・パイオニア」竣工

 川崎汽船は11月26日,ノルウェーのCCS事業会社ノーザン・ライツ社向け新造液化CO2(LCO2)船ノーザン・パイオニアNorthern Pioneerの引渡し式が,同22日に中国大連船舶重工集団で行なわれたと発表した。本船は川崎汽船の英子会社KラインLNGシッピングが管理を担い,ノルウェーのCO2回収施設からノ社の同国受入基地まで,世界初となるCO2回収貯留(CCS)プロジェクトでLCO2本格輸送に従事する。川崎汽船ではノ社発注のLCO2船4隻のうち,本船を含む3隻を裸用船および定期用船する。10,747総トン,全長130メートル,幅21メートル,主機LNG二元燃料ディーゼル1基で,CO2排出抑制のためローターセイルと空気潤滑システムも備える。カーゴ・タンク容量は7,500立方メートル,最大圧力19バール,最低温度-35℃で輸送可能。

                          (川崎汽船)