●元「フロンティア・スピリット」中国初の探検船として就航へ

 中国の広東港運グループと広東旅行ホールディングスは,共同で極地探検クルーズのブランド「66デグリーズ・エクスペディション」(66度探険郵輪)を立ち上げ,去る9月,セレモニーを広東で実施した。来年5月から北極海域でクルーズを開始する予定を発表しており,使用船はスイスのスキュラが保有するシーヴェンチャーSeaventure(6,750総トン,船客160人,1990年竣工。元ブレーメンBremen、フロンティア・スピリットFrontier Spirit)で,これを購入または用船して改装し,船名をポセイドンPoseidon(海神号)に改める。同社では今後船隊規模を拡大する計画で,中国マーケットのみならず国際マーケットにも進出する意向。中国では極地旅行の人気が高まっているとされ,加えて極地での存在感アップを図る中国政府の目標と一致するという見方も報じられている。

                          (66度探険郵輪)