●双胴高速カーフェリー「マルガリータ・サラス」デビュー

 スペインのフェリー会社バレアリアの新造カーフェリー,マルガリータ・サラスMargarita Salasが7月5日に引き渡され,同10日からバルセロナとマヨルカ島などを結ぶ国内島嶼航路に就航した。豪インキャット・クロウザー設計の123メートル型カタマランで,スペインのアルモン造船所で建造された。12,769総トン,全長123メートル,幅28メートル,航海速力35ノット,船客定員1,200人,乗用車410台積載。二元燃料機関のほか陸電供給システムなどを備えて環境負荷低減を図っている。2021年竣工のエレノア・ルーズヴェルトEleanor Rooseveltの準姉妹船で,基本要目はほぼ同じだが,機関出力の10パーセント向上,デッキ増設による旅客スペース拡大などの改良を施された。投資額は1億2,600万ユーロとされる。

                         (BALEARIA)