●台湾の新造練習船「御風」初来日

 台湾教育部(教育省)の新しい練習船御風(Wind Rider)が3月3日,東京に初寄港した。台湾国際造船(CSBC Corporation)が建造し,2月26日高雄で引渡しと初航海の式典を行なった後,同日日本に向け出航した。5日朝まで滞在し台湾に戻った。台湾練習船の東京湾来航はこれが初めて。9,680総トン,全長114.0メートル,幅21.0メートル,主機LNG二元燃料ディーゼル,出力7,097馬力,速力15ノット,定員250人(乗組員,教師,学生)。建造費は約16億5,000万台湾元(約75億円)。実習用と操船用の2カ所の船橋,操船や機関,高圧配電盤の3つのシミュレーターを備え,理論と実操作を船上で同時に学べるのが特徴。初航海には高雄科技大機関学科,船舶技術学科の学生や教員が乗船した。1994年竣工の育英Yuying二号(1,846総トン)の代船で,今後は本船が台湾海洋人材の育成を担う。

                       (台北駐日経済文化代表処)