●名村造船所と川崎汽船が共同開発したLNG燃料鉱石運搬船
名村造船所と川崎汽船は8月5日,25万重量トン型LNG燃料鉱石運搬船の基本計画について,DNV-GL船級より基本承認を取得したと発表した。これは名村造船所開発のWOZMAX(ウォージーマックス:西豪州主要3港に入港可能な最大船型。同所の登録商標)の,川崎汽船向けに建造した第2世代タイプをベースとし,主要寸法を変えずLNG化を図ったもの。イメージ図のように,船体内中央部に大容量LNG燃料タンクを配置し,ホールド断面形状の見直しなどにより,従来船とほぼ同等の積載能力を維持しつつCO2排出指標のEEDIフェーズ3を達成した。シンガポールから鉄鉱石の主要積地ブラジルまでを一往復可能な航続力(LNG容量)を有する。329.9メートル,幅57.0メートル,深さ25.6メートル,主機二元燃料ディーゼル1基,航海速力14.3ノット。
(名村造船所)