●名門大洋フェリーの「フェリーきょうと」進水!

 名門大洋フェリーが三菱造船に2隻発注した新フェリーの1番船“フェリーきょうと”が,5月13日,建造所の三菱重工下関造船所で進水した。2002年就航の“フェリーきょうとⅡ”(9,770総トン,船客692名,トラック108台,乗用車145台積載)の代船で,来たる12月に引き渡され,同中旬から大阪~新門司航路に就航する予定。15,400総トン,全長195メートル,幅27.8メートル,深さ20.3メートル,航海速力23.2ノット,船客定員675名,車両搭載数トラック162台,乗用車140台。船型は同社歴代船では最大で,前船より船体を約30メートル延長,幅も2メートル拡大したことでトラック積載数が約1.5倍に増大。公室の拡充,大部屋廃止,「withコロナ」を前提とした抗ウイルス・抗菌加工など,旅客サービスを向上し,ドライバーズルームの個室化と増室も図った。船内は船名に合わせた「古都のたたずまい」をコンセプトとし,日本の情緒を感じさせる造りとされる。ハイブリッド型アジマス推進加勢方式の推進プラントを採用し,空気潤滑システムとの組合せによって大幅な省エネと操船性向上を図り,SOx排出規制に対してはハイブリッド型スクラバーを装備した。なお続く同型2番船(フェリーふくおかⅡの代船)は10月に進水し,来年3月デビューの予定。

                     (名門大洋フェリー)