●商船三井が出資 船舶向けうろこ型水流改善装置

 商船三井は2月17日,船体設置型の水流改善装置を開発する米サーティーン・マリ社(13 Mari Ltd.)に出資したと発表した。この装置は,船体にうろこ型の突起物を装着し,周囲の水流中に小さな渦を強制的に発生させ,抵抗増大の原因となる大渦の発生を防いで推進効率を改善するもの。航空機の翼形状や自動車のエアロパーツの技術を用いており,水の流れをコントロールして抵抗を低減し,船舶本来の性能を引き出すコンセプトに基づく。船側に10~20個程度装着すると約3~7パーセントのGHG・燃費削減効果が期待できるとされ,風力や各種フィンなど既存の省エネ装置と併用することで一層省エネ効果が見込める。新造船・就航船を問わず,大掛かりな設備や搭載工事も不要なので,即効性のある環境対応として活用が期待されている。2026年までに世界の海運会社などの約十数隻で搭載を予定している。

                                     (商船三井)