●商船三井が液化CO2船のAIPを取得

 商船三井は8月23日,日本海事協会(NK)から大型液化CO2輸送船(LCO2船。64,000立方メートル型)の設計基本承認(AIP)を取得したと発表した。これは昨年6月,国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から日本CCS調査(JCCS)に委託された「CCUS研究開発・実証関連事業/苫小牧におけるCCUS大規模実証試験/CO2輸送に関する実証試験」の一部として,商船三井がJCCSから受託したLCO2船の社会実装に関する研究開発で,年間100万トン規模の長距離・大量輸送実現のために設計されたもの。NEDOが2030年までに社会実装を目指すCO2回収・有効利用・貯留(CCUS:Carbon Capture, Utilization and Storage)において運用される予定。なお商船三井では,三菱造船と共同で昨年から50,000立方メートル型LCO2船も開発しており,こちらはDNV(ノルウェー船級協会)からAIPを取得し,9月5日に授与式が行なわれた。

                        (商船三井)