●商船三井など3社共同でアンモニア燃料大型アンモニア輸送船を開発へ
商船三井,名村造船所および三菱造船の3社は11月4日,アンモニアを燃料とする大型アンモニア輸送船の共同開発で合意したと発表し,そのイメージ図をリリースした。燃焼時にCO2を排出しないアンモニアは,カーボンニュートラル実現に向けた有力選択肢の一つとされ,石炭火力発電所や水素キャリアとしての利用など,2050年時点で年間3,000万トンとも想定される需要の増大に対応する。スペックについては未発表だが,3社共同で基本設計を進め,2026年頃の就航を目途に,実船は商船三井が名村造船所に発注。3社のうち三菱造船はカーゴタンクの試設計やデッキタンクの開発,機関構成の検討などを担当する予定。なお,これに先立ち商船三井では,独MAN社および三井É&Sマシナリーとアンモニア燃料舶用主機の発注について基本協定書を締結した。
(商船三井)