●商船三井の次世代石炭船「イーネックス」
商船三井は去る12月12日,90型(9万重量トン型)の次世代石炭船「イーネックス」(EeneX)を大島造船所に2隻発注したと発表した。このタイプは,国内電力会社向けの石炭輸送の安全・安定輸送と経済性を両立させる最適船型を追求し,大島造船所と共同で設計したもので,セミボックスシェイプ型の貨物倉とダブルハル構造を採用,バラスト水兼用ホールドを廃止したのが特徴。「EeneX」とは,開発キーワードとなった様々な「E」(Efficient:効率性,Ease:安全性,Ecological:環境,Economical:経済性,Evolve:進化)と相乗効果を表す“X”を組み合わせ,世界のエネルギー(“ene”)普及に貢献するとの思いを込めた。約89,900重量トン,全長約235メートル,幅約38メートル,深さ約20.05メートル。今回発注した2隻はそれぞれ電源開発および北陸電力向けの海外炭輸送に従事する予定。
(商船三井)