●四国汽船の新造カーフェリー「せと」デビュー
四国汽船のカーフェリー“せと”が,大三島の藤原造船所で7月4日に竣工し,同19日から“せとⅡ”(635総トン,2003年竣工)に代わって宇野~直島航路に就航した。2018年就航の“あさひ”と準同型で,船型改良による主機出力低減と,船首尾スラスターおよび2基のベッカーラダーによる操船性の向上を図っている。987総トン,310重量トン,全長67.61メートル,幅15メートル,深さ3.59メートル,吃水2.70メートル,主機ヤンマー6EY22AW型ディーゼル2基,2軸,出力3,200馬力(2,360キロワット),最高速力16.9ノット,航海速力14.5ノット,船客定員500名,車両搭載数乗用車61台またはバス12台。デザイン・コンセプトは「都会の散歩道」で,船体側面に横断歩道をイメージした赤いラインを,客室や甲板の床には横断歩道の白線を描いた。座席数264席で,両舷に特別席「ビューシート」(31席)を設けている。
(四国汽船)