●大阪・関西万博で運航する岩谷産業の水素燃料電池推進双胴旅客船「まほろば」完成

 岩谷産業が瀬戸内クラフトで建造していた水素燃料電池推進双胴旅客船「まほろば」が完成し,10月18日大阪に到着した。2025年大阪・関西万博の来場者送迎用として,来たる4月から中之島ゲート~ユニバーサルシティポート~夢洲(「大阪・関西万博」会場)航路に就航する予定。運航は大阪水上バスが担う。カーデザイナーの山本卓身氏がデザインを手がけ,「海上を四肢で翔る神獣」をイメージ。「動くパビリオン」として位置付けられており,1階の客室はガラス張りとされた。航行時にCO2などを排出しない水素燃料電池を使用し,高い環境性能と快適性を実現した。177総トン,全長33メートル,幅8メートル,深さ2.5メートル,主機電気推進,航海速力10ノット,船客定員150名。最適なエネルギーマネージメント・システムを構築し,万博での海上アクセスとしての運航を目指している。

                           (岩谷産業)