宮崎カーフェリーの24年振りとなる新造船“フェリーたかちほ”が，去る10月20日，内海造船因島工場で進水した。現有の“みやざきエキスプレス”（11,931総トン，船客690名，トラック130台，乗用車85台積載，1996年竣工）の代船で，来たる３月に引き渡され，４月15日から神戸～宮崎航路に就航する予定。式では宮崎県出身の漫画家東村アキコさんが支鋼を切断した。車両甲板は４層で，大型トラックの積載数を増大し省エネ化が図られたほか，客室は定員を減らして個室化を増進，プライベート空間を充実させると同時に，バリアフリー室，ウィズペット室，シングル室など，バリエーションを増やした。さらに災害時多目的船としての機能も備えている。14,200総トン，6,030重量トン，全長194.0メートル，幅27.6メートル，吃水6.7メートル，主機JFE-S.E.M.T. Pielstick 12PC2-6B型ディーゼル２基，２軸，出力23,304馬力（17,140kW），航海速力23.1ノット，船客定員576名，車両搭載数12メートル・トラック163台，乗用車81台。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（内海造船）