●川崎汽船がCO2排出40パーセント削減石炭船を発注
川崎汽船は1月18日,日本シップヤード(NSY)が新規に開発した環境対応の次世代型ポストパナマックス撒積船3隻の建造契約を締結したと発表。これに呼応してNSYは同29日, 次世代型環境対応撒積船92,000重量トン型「N92BC」の船型開発を完了したと発表した。新タイプは前の88,000トン型幅広浅吃水船型の後継で,NSYの開発技術を結集し推進効率向上,平水中抵抗の低減,波浪中抵抗増加を抑えさらなる低燃費化を実現したもの。最大の特徴は,EEDI基準比で40パーセント(フェーズ4)のCO2排出効率削減を達成できること。現在造船各社で建造されているタイプの大部分は,2025年以降の契約撒積船(載貨重量2万トン以上)に適用されるCO2 30パーセント削減のフェーズ3で,NSYの新船型は低燃費化による環境負荷低減によりCO2削減効率の高い最適船型を実現した。7船倉・7ハッチを備える汎用型で,約92,000重量トン,全長229メートル,幅38メートル,深さ19.65メートル,満載吃水14.20メートル。川崎汽船の石炭火力発電所向けのポストパナマックス“コロナシリーズ”の次世代船型となる。
(川崎汽船)