●川崎重工が内航船向けハイブリッド推進システム納入

 川崎重工は12月26日,NSユナイテッド内航海運の石灰石を運搬する撒積船用として,LNG専焼エンジンと大容量バッテリーのハイブリッド推進システムを納入したと発表した。このシステムは,LNG専焼主機により重油エンジンの同型船に比してCO2排出を約24パーセント削減可能で,SOxおよびNOx排出も大幅に削減できるほか,入出港時はバッテリー電気推進によりゼロエミッション運航を可能とする。約5,549重量トン,全長94メートル,幅18.2メートル,深さ9.9メートルで,常石造船で建造され,来たる2月に竣工し,主として尻屋岬~室蘭航路に就航の予定。撒積船向けのガスエンジン主とバッテリー・ハイブリッド推進システムは世界で初めて。本船の建造は,環境省と国交省による令和3年度の「社会変革と物流脱炭素化を同時実現する先進技術導入促進事業」に採択されている。

                          (川崎重工)