●常石造船 TESSシリーズ累計500隻竣工を達成

 常石造船開発の撒積船TESS(Tsuneishi Economical Standard Ship)シリーズ500隻目のサリタSaritaが,2019年11月15日,常石造船のフィリピン造船拠点ツネイシ・ヘビー・インダストリーズ(セブ)で竣工した。このシリーズは1番船TESS40が1984年に竣工して以来,30余年にわたって建造されてきた同社を代表するブランド。名称が示すとおり燃費性能に優れた経済性と使い勝手の良い汎用性を両立し,バリエーションとしてTESS45,TESS52,TESS58などを増やしてきた。通算500隻目となった本船は,同シリーズの「TESS64エアロライン」の一隻で,流線形状の船首を備え,従来タイプより風圧抵抗を約10パーセント低減したほか,燃焼効率を向上するFAIS(Fresh Air Intake System)や電子制御エンジンの採用により,TESS58に比べて燃費効率が約20パーセント向上している。主要目は約36,000総トン,63,700重量トン,長さ200メートル未満,幅32.26メートル,深さ18.6メートル,主機MAN-B&W 6S50ME-B9.5型ディーゼル1基,1軸,航海速力約13.8ノット。船主はウグランド・シッピングである。

                                                                                 (常石造船)