●新捕鯨母船は旭洋造船で建造へ
わが国で唯一母船式捕鯨を実施している共同船舶は12月21日,現有捕鯨母船日新丸(8,145総トン,1987年竣工,元筑前丸)代船の建造所を,下関市の旭洋造船に内定したと発表した。母船式捕鯨の母港化を目指す下関市と山口県の要望に応えたもの。新母船は70トンの揚鯨能力を持ち,船体コンパクト化のため電気推進を採用,クジラの解剖甲板を船上から船内に変更して衛生環境を強化する。来たる2月に本契約を締結,9月に起工,2023年11月に進水し,2024年3月竣工の予定で,同年の操業開始を目指す。約8,970総トン,全長112.6メートル,幅21メートル,航海速力12ノット,航続距離7,000浬(南極海到達可能),定員91名。
(共同船舶)