国土交通省は９月28日，小型旅客船にドライブレコーダーの設置を義務付ける方針を固めた。知床遊覧船の“KAZUⅠ”の沈没事故を受けて設置された知床遊覧船事故対策検討委員会の同日の会議で方針を説明し，おおむね了承を得た。現時点で船舶用ドライブレコーダーはないため開発が必要になるが，自動車用を取り付けて船や乗組員の様子などを記録し，教育訓練や事故時の状況把握に役立てるとしている。構造上設置が難しい船もあるため，対象船は今後検討する。“KAZUⅠ”では沈没時の状況が不明で，乗客の家族から再発防止の観点からもドライブレコーダー設置を求める意見が出ていた。