●日本サルヴェージの海難救助船兼曳船「航洋丸」竣工

 三菱重工グループの三菱造船が受注し三菱重工下関造船所で建造,6月6日に竣工した。1998年に同所で竣工した航洋丸(2代。2,474総トン)の代船である。先代(132.5トン)より約30トン増大した国内では最大の曳航能力(最大161.2トン。瞬間最大165.9トン)を有するほか,DPS(自動船位保持装置)や他船消火装置2基を備え,さらに水深3,000メートルまで作業可能なROVを搭載。深海潜水作業母船としての能力向上を図り,海難救助作業だけでなく海洋調査など多種作業に従事する。2,906総トン,全長80.64メートル,幅15.5メートル,深さ6.75メートル,主機ダイハツ8DKM-36e型ディーゼル2基,2軸,出力12,069馬力(9,000キロワット),航海速力14.5ノット(常用12.0ノット),最大搭載人員57名。環境負荷低減のためSCR(選択式触媒還元脱硝装置)を国内の作業船として初装備し,プライバシーに配慮した居住区設計も導入。

                       (日本サルヴェージ)