●日本郵船が建造する次世代省エネ型重量物運搬船
日本郵船グループのNYKバルク・プロジェクトは8月26日,次世代省エネ型重量物運搬船2隻の建造とその予想図を発表した。約12,470重量トン,全長138.0メートル,幅23.6メートルで,400トンクレーン2基を備え,最大800トンの重量貨物を吊り上げ可能なほか,95メートルの貨物倉長さを有し,ブリッジを船首配置として,航行時の視界制限なしに背高・長尺・大型の重量貨物を倉内および船倉ハッチカバー上に積載できる。GHG排出規制のEEDI Phase3(エネルギー効率設計指標。2025年以降の契約船に適用)を先取りしており,同型既存船に比して大幅な燃費低減を実現,環境に最大限配慮した次世代省エネ船である。建造は中国招商局集団傘下の南京金陵船廠で,2021年8月と22年1月に竣工の予定。
風力発電用ブレードを積載した状態の予想図(日本郵船)