●日本郵船が3D図面だけで船級承認 外航船で世界初

 日本郵船は3月28日,新造多目的コンテナ船(約22,000総トン,全長約168メートル,幅約26メートル)の基本設計図面の3D認証を日本海事協会(ClassNK)から取得したと発表した。建造初期の基本設計から船級承認までを3D図面だけで完了したのは外航船では世界で初めて。従来作成した3D図面はシステムが異なるためいったん2D図面に変換,一方でClassNKは2D図面をもとに3Dモデルで評価するという非効率性が課題だった。今般3DモデルデータをClassNKでも確認できる連携システムを活用し,2D図面変換プロセスを省略。3D図面上で構造各部の立体的確認が可能となり,設計理解とコミュニケーションの円滑化が進んだ。今後,認証期間短縮やコミュニケーションの促進に貢献していく。

 

                                      (日本郵船)