●横浜港外で検疫中の「ダイヤモンド・プリンセス」

 プリンセス・クルーズのダイヤモンド・プリンセスDiamond Princess(115,906総トン,船客定員2,706名)で,2月5日,新型肺炎の感染者が確認された。同船は1月20日横浜発の「初春の東南アジア大航海16日間」クルーズを催行していたが,2月1日に香港で下船した同地在住男性で感染が確認されたため,2月3日夜横浜に帰着した同船は着岸を延期,海上で検疫を受けていた。乗客乗員3,711人のうち,感染が確認された10人は海上保安庁の巡視艇で上陸し,医療機関に運ばれた。今後感染者がさらにふえる可能性があることから,残りの乗客乗員は最低14日間船に留め置かれることになった。これに伴い3月中旬までのクルーズは中止された(2月7日現在)。なお同6日朝,食料補給などのため大黒埠頭に着岸した。その後,10日までにさらに125名の感染が確認された。詳細は本文記事を参照されたい。写真は横浜沖の同船で,2月4日午後の撮影。

                                 (編集部)