●瀬戸内海汽船の「銀河」運航終了へ

 瀬戸内海汽船と瀬戸内海クルーズは6月10日,デイクルーズ客船銀河(602総トン,船客400人,1984年竣工)の運航を2024年12月で終了すると発表した。就航40年が経過して部品調達が困難になり維持費用が高騰したことや,燃料の高騰,新型コロナウイルス拡大による観光客の減少が大きく,今後の運営が厳しいためとしている。船は瀬戸内海汽船が所有し,運航を瀬戸内海クルーズが行なっている。終了後は観光高速船Sea Spica(シースピカ。90総トン,船客90人,2020年竣工)による観光ルート開拓などで船旅を提案していく。銀河は神田造船所で建造され1984年4月に就航。広島宇品港を母港にランチ・クルーズ,ディナー・クルーズを中心に運航し,季節ごとの瀬戸内海周遊日帰りクルーズも実施。これまでに国内外の約100万人が利用している。

                         (瀬戸内海汽船)