●知床遊覧船事故対策検討委員会中間取りまとめ
4月23日に発生した知床半島遊覧船“KAZU I”の沈没事故を契機に,国土交通省が設置した知床事故対策検討委員会が7月14日,中間取りまとめを行ない公表した。これまで検討してきた安全管理体制,監査・処分,船員,設備,船舶検査,利用者保護・情報提供の6カテゴリーについて,速やかに講ずべき事項,今後速やかに具体化を図るべき事項,引き続き検討すべき事項に分類した。「速やかに講ずべき」は,おおむね8月開始を目処に抜打ち・リモート活用による監視強化,JCI(日本小型船舶検査機構)の検査方法の総点検・是正など12項目,「今後速やかに具体化」は事業許可更新制度の創設,船長の専任要件の創設,改良型救命いかだ等の開発など31項目を挙げた。また航海中の映像・音声記録装置の設置などは「引き続き検討」とされた。今後明らかになる課題があれば検討し,年内に最終取りまとめを発表する。
(知床遊覧船公式HPより)