●舞鶴市とJMU DSが自律運航船の実証実験
舞鶴市と,ジャパン マリンユナイテッド(JMU)の子会社JMUディフェンスシステムズ(JMU DS)は11月30日,同市の舞鶴親海公園で,JMU DS開発の多目的水上自律無人艇(USV)“うみかぜ”を使用し,海洋施設を海上から点検する実証実験を行なった。本艇は海上自衛隊“もがみ”型護衛艦の無人機雷排除システムの技術検証用に製作されたもので,排水量約11トン,全長11メートル,幅3.2メートル,ディーゼル主機とウォータージェット推進器2基を装備し,最高速力は約23ノット。GPSコンパス,赤外線カメラ,LiDAR(ライダー)センサーなどを備え,自動航行だけでなく自動離着桟や定点保持機能も持つ。試験は公園施設から本艇を操作し,親海公園の施設や海中の様子を三次元データにしてモニターに映し出すなどした。海洋施設などの点検では,正常時の三次元データをデータベース化し,災害発生後に異なる部分を検出して復旧に役立てることができる。JMU DSでは将来的には完全無人運航を実現することで,危険な海域に人が行かずに作業できることを目指している。
(JMU)