●電動WIGフェリー「シーグライダー」アドリア海で登場へ

 クロアチアのアドリアティック・ファスト・フェリーと米リージェント(REGENT:Regional Electric Ground Effect Nautical Transport)が,シーグライダーの建造で覚書を交わしたと8月に報じられた。リージェントによればシーグライダーと呼ぶ電動WIG(Wing in Ground Effect Vehicle)を複数隻建造する。竣工は2025年の予定。乗客十数人規模の旅客専用で,1回の充電で航続距離300キロ,最高速力は時速300キロに達するとされる。クロアチアのスプリトとフヴァル間などに投入し,小型カタマランで約2時間余かかる航路を約20分に短縮するという。リージェントは6月に仏ブリタニー・フェリーと50~150人乗り電動WIG建造の覚書を交わしており,こちらは2028年の竣工を目指している。

                            (REGENT)