●韓国で世界初の中型アンモニア燃料LPG/アンモニア運搬船の建造開始

 韓国のHD現代尾浦造船は去る12月20日,46,000立方メートル型アンモニア燃料中型ガス運搬船(MGC:Midsize Gas Carrier)の鋼材切断式を蔚山の本社工場で実施し,建造をスタートしたと発表した。本船はベルギーのガス船大手エクスマールが発注した6隻のMGC(LPG/アンモニア運搬船)の一隻。このうち最初の2隻はLPG二元燃料船で,昨年8月に1番船起工式を実施済み。後の4隻がアンモニア二元燃料船とされ,本船はその1番船となる。全長190メートル,幅30.4メートル,深さ18.8メートルで,3つの貨物倉を有する。軸発電機やSCR(選択触媒還元脱硝装置。NOx排出削減)など環境負荷低減技術に加え,アンモニア漏洩感知センサー,外部漏洩を遮断する水噴霧設備,アンモニア漏洩緩和システムなども備えて高水準の安全性を確保した。4隻は2026年までに竣工予定。

                           (HD現代尾浦造船)