●韓国サムスン重工が開発した風力アシストLNG運搬船

 韓国サムスン重工(SHI)は11月20日,「ウィング・セイル」を搭載したLNG船の基本設計承認(AiP)を韓国船級協会およびリベリア旗国から取得したと発表し,イメージ・イラストをリリースした。ウイング・セイルは,翼上下の圧力差により揚力が生じる原理を利用し推進力を得る環境に優しい補助風力推進システム。サムスンではこれに加えて独自開発の空気抵抗低減装置「セイバー・ウインド」(SAVER Wind)を装備し,風の抵抗を減らして燃費を高め,CO2排出の効果的削減が期待できるとしている。風力推進装置の問題点とされる航行視界制限については,操舵室を船首に配置して解決した。大型のウイング・セイル3基と流麗な船首形状(セイバー・ウインド)を備えている。

                            (SHI)